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2009.02.16

米国の芸能雑誌9=『デイリー・バラエティ』

61kyckbchtl__sl500_aa280_ バラエティ(Ⅴariety)は、米国における映画・テレビ・音楽業界の最強メディアといってよかろう。とくに映画部門は強く、業界ににらみをきかせている。1905年、ニューヨークでサイム・シルバーマンによって創刊され、1933年にはバラエティの日刊版ディリー・バラエティが発刊された。同紙は現在も米映画業界の言論を左右するほどの発言力を持っている。1998年にはバラエティ・ゴッサムと電子版が、07年には電子版の日本語版バラエティ・ジャパンが始まった。エンタテインメント・ウィークリーが映画ファンに向けて編集されているのに対しバラエティは映画業界人のための情報が掲載されている。つまり業界紙ではあるが、一般の映画マニアにもよく読まれているのだ。シルバーマンは発刊以降、しばらくはオーナーを続けてきたが、87年にカーナーズ・パブリッシング(現在のリード・エルゼビア)に売却した。リード・エルゼビアは本社がアムステルダム(オランダ)、ロンドンにあり設立は1993年。イギリスのリード・ビジネスとオランダのエルゼビアとが合併して誕生した。業種は情報・通信、雑誌出版、インターネット広告等で、ヤン・フーマン会長のもと世界200ヶ所以上でビジネスが展開され、売上高は168億400万ユーロ(2007年実績 約1兆9650億円)、従業員数は36000人。リード・エルゼビアは情報サービスでは世界第一で、バラエティはその傘下にある。大資本が後ろに控えているせいか、今後も世界制圧戦略へむけて手綱をゆるめることはなかろう。日本ではあまりなじみがないが、映画業界を知るにはデイリー・バラエティなどを読むのが手っ取り早い。

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